移植歯の予後に影響すること

付着の非獲得、喪失

移植歯が歯周病になっていたり、歯根膜の壊死や機械的損傷が大きかった場合は、移植後の歯ぐきに正常な治癒が起こらず、歯周病のような状態になることがあります。

歯根吸収

a. 置換性吸収

歯根膜の大きな損傷により、歯根膜を介さず骨組織と移植歯の歯根が接すると、骨組織のリモデリングにより、歯根が骨組織に置換されます。吸収の速度は年齢に左右されます。

b. 炎症性吸収

歯根膜のない部位で破骨細胞によりセメント質が吸収を受けると、象牙細管が露出します。露出した象牙細管を経由して、歯髄腔より細菌および細菌の代謝産物が放出され炎症が惹起されます。
破骨細胞は生体の防御機構の一員として毛細血管から供給され、骨のみならず歯根を吸収します。
吸収窩は毛細血管が豊富な炎症性肉芽で置き換えられていきます。根管処置により、炎症性吸収は終息します。 吸収窩が歯根膜由来の細胞により修復されると、新付着による治癒が起こります。

c.表面性吸収

セメント質あるいは象牙質の表層に限局したもので、一旦生じた吸収窩が歯根膜により修復されている状態です。部分的な歯根膜の損傷が原因で生じます。

いずれの吸収が起こるかは、歯根膜の損傷の大きさと歯髄感染の有無によります。

移植歯の予後

  • 移植した歯が、しっかり噛めるようになってからどのくらい長持ちするかは、プラークコントロールに左右されます。
  • 定期的なお口の中全体のメンテナンスと検診によるチェックが必要です。
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2016/03/31NEW
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