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治療例 Example

歯冠破折の治療例

12歳の少女。転倒して前の歯を強打し、破折しました。破折してから4日目に紹介で来院されました。
右上の歯は、痛みが強く、神経が断裂していたため、神経を取る治療が必要と判断しました。
しかし、左上の歯は神経が露出していましたが、神経は生きており、残る可能性があったため、
MTA(神経を保護する薬)により神経を保存する処置を行うことにしました。
  
左上の歯は、歯髄組織が盛り上がり、歯の外にまで出てきている(歯髄ポリープと呼びます)状態でした。
このような場合は、細菌が根の中にまで入り込んでいることは少なく、症状が強くなければ神経を残すことができます。
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飛び出ている神経を慎重に除去し、出血しないように
薬剤(次亜塩素酸ナトリウム溶液)を作用させます。
この薬は、細菌を死滅させる効果もあります。
止血が確認できたら、MTAを露髄部に軽い圧で填入します。
 
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MTAを填入した上に細菌が入らないように接着性レジン(スーパーボンド)でしっかりと封鎖します。
レントゲンで見ると神経のところまでMTAが充填されていることが確認できます(赤の斜線部)。
右上の歯は、神経を取りましたが、根の先までしっかりと薬剤が充填されていることが確認できます。

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約3ヶ月後に露髄したところを確認しました。
黄色の斜線部が歯髄が飛び出していた
部分でありましたが、完全に閉鎖していることがわかります。
欠けていた歯をコンポジットレジンで修復しました。
できるだけ被せずに歯を極力削らない治療を選択しました。

 

歯根破折の治療例

歯根破折の治療例
  • 35歳の女性 テニスラケットにて顔面強打
  • 近くの歯科医院にて固定の処置を受け当院に紹介されました。
  • CT画像でもはっきりとした破折線が認められます。
  • この時点で神経の反応はありませんでしたが、神経が回復することを期待して、
    固定した状態でしばらく様子を見ることにしました。
歯根破折の治療例

受傷後6ヶ月で、神経が反応を示しました。
1年経過で折れた歯の根の治癒が認められます。歯茎にも問題はありません。

歯の根が割れてしまった場合の治療は通常、歯を元の位置に戻して固定することから始めます。
元の位置に戻した上で、歯の神経が回復するか様子を見ていき、必要があれば根の治療を行います。
早期に適切な治療が行われれば、歯を元の状態に近く保つことが出来ます。
特に経過観察が必要です。


脱落歯の治療例

脱落歯の治療例 脱落歯の治療例
  • 22歳の少年 自転車で転倒し右前歯脱落
  • 受傷後3日後に来院されました
  • 神経は死んでいますので、炎症が起きないように根の治療をします。
  • その後、元の位置に歯を戻し、ワイヤーで固定しました。
脱落歯の治療例

受傷後3年たっていますが、何の不自由もなく歯がもとの通りに戻っています。
しかし、歯が脱落して3日間も経っていたため、根の表面の歯根膜という細胞が死んでしまっていました。
そのため、この歯では根と周りの骨が引っ付く事で歯の位置が保たれるようにしました。徐々に歯が骨に置き換わっていきますが、長い間、歯を使用することができます。

この症例では、来院までに時間があいてしまったため、歯の根と骨を繋ぐ歯根膜という細胞が死んでいました。そのため、理想的な治癒は期待できず、意図的に歯と骨が引っ付くような治癒を期待しました。
歯と骨が引っ付く事で長い間、歯を使用することはできますが、いずれ歯が徐々に骨に置き換わっていきますので(置換性吸収)術後も様子を見ていかねばなりません。
理想的な治癒を期待するには、歯根膜が生きていることが必要です。 このような治療が提供できるのは、20歳を超えた成人のみです。 20歳以下の若年者の場合では、歯根膜が死んでしまった歯を再植することはできません

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2016/03/31

<お知らせ>
H28年4月1日より厚生労働省による診療報酬の大幅な改定が実施されます。
従来の保険点数が少なからず変更され、新しく導入された治療もございます。
3月までと診療内容が同じ場合でも窓口でのお支払いいただく金額が異なる場合がございますのでご了承下さい。

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