2021.10.06更新

詰め物

歯の詰め物(金属や、セラミックなどの詰め物・被せ物)が突然取れてしまった事を訴えて歯科医院に来院される患者様は多くいらっしゃいます。「せっかく費用もかかったのに、どうして取れてしまったのだろう」と不安に思うでしょう。
詰め物が取れてしまうことを歯科用語では脱離と言います。今回は脱離の原因について考えていきたいと思います。原因は大きく3つあります。

① 虫歯
キレイに詰め物をして治療が終了した後に、普段の歯磨きや歯科医院での定期的なお掃除を疎かにしていると、詰め物の下に虫歯ができてしまう事がとても多いです。
詰め物の縁から虫歯ができてしまう事で、歯と詰め物の間に隙間が生じてしまい、詰め物が取れてしまいます。
虫歯にならない為には、日々のケアをきちんと行うことがとても大切です。デンタルフロスも合わせて使用することで、歯ブラシでは届きにくい歯と歯の間の汚れを掻き出してくれるのでとても有効です。
また、歯科医院での定期的なお掃除に行くことで、自分では磨けていないところもキレイにしてもらえます。そして虫歯になりかかっている所を見つけてもらえて、虫歯にならないように処置し、注意して磨くべきところを教えてもらえます。
定期的に歯科医院にお掃除に行くのは面倒だと感じる方も多いと思いますが、詰め物を入れて、その後虫歯ができて、また詰め物をとって治療をすることは患者様にとっても、歯科医にとっても辛いことだと思います。そのような状況を回避する為にも定期的なお掃除はとても大切です。

② 詰め物への負担
歯ぎしり・食いしばり、あるいは噛み合わせによって詰め物へ過度な負担がかかり、詰め物が一部かけてしまったり、詰め物を装着しているセメントが緩む事で取れてしまったりすることがあります。
歯ぎしりや食いしばりは特に睡眠時に起きることが多いです。また噛み合わせは長い年月を経て変化してくる事があります。
このような事から歯を守るために、睡眠時にマウスピースを付けてもらっています。マウスピースをつけることで歯の移動を抑えて、噛み合わせのズレが生じないようにしています。そして、歯ぎしり・食いしばりによる歯への過度な負担から守る事ができます。
初めはマウスピースに違和感や気持ち悪さを感じる方も多いと思いますが、歯を守る為に毎日つける習慣を身につけなければ意味がありません。たまたま付けずに寝た日に歯ぎしりを無意識にしてしまい、詰め物に負担がかかり取れてしまうこともあります。このようなことを避ける為に、毎日装着して徐々に慣れていくことが大切です。

③ 経年劣化
詰め物を最終的に歯に装着する際に歯科用の接着剤を用います。「この接着剤で着けたら絶対に何年保ちます」と説明している歯科医は恐らくいないでしょう。なぜならば患者様のお口の中の環境は皆様違うので、一概に何年保つなど断言できないからです。その要因としては、歯並びや歯磨きの程度や、噛む力、唾液の多い人少ない人など様々な要因があります。しかし、①や②でお伝えしたように、日々の歯磨きや定期的な掃除、睡眠時のマウスピースをすることで詰め物が取れてしまう確率を低くしていくことができます。医療において「絶対」という言葉は存在しません。取れないようにいかに工夫していくかが大切です。

まとめ
 【詰め物が取れてしまう原因】
 ・虫歯
 ・詰め物への負担(歯ぎしり・食いしばり・噛み合わせの変化)
 ・経年劣化
 【取れてしまう確率を低くするためには】
 ・日々の歯磨きを丁寧に行う
 ・定期的な歯科医院でのお掃除に行くこと
 ・睡眠時にマウスピースを毎日つけること

いつまでも健康な歯を保ち続けられるようにともにがんばっていきましょう。

2021.05.12更新

虫歯以外の原因で歯の一部が欠損していくことがあることをご存じでしょうか?
それらは歯科疾患の1つで、Tooth wearとよばれています。
特に、歯の根元の部分(歯と歯茎の境目付近)に、くぼんだような、あるいはえぐれているような欠損が出来ているのを見たことがある人もいるのではないかと思います。
その歯の根元に出来た欠損は、NCCL( Noncarious cervical lesion)と言われますが、今回はこのNCCLについてみていきたいと思います。

  歯

NCCLは様々な原因が重なって、形成されると考えられています。
・ 圧が強いブラッシングによる摩耗
・ 研磨剤を含む歯磨剤でのブラッシングによる摩耗
・ 酸蝕
・ 歯ぎしり・くいしばり
などが原因と考えられています。

少し前までは、NCCLの大半が咬む力(主に歯ぎしり・くいしばり)によるものとみなされてきました。
しかし、近年の研究や海外の文献により、咬む力によってNCCLが発生するという根拠があまりないことや、逆に歯磨剤を用いてブラッシングすることでNCCLが発生するということへの根拠が多く存在することから、NCCLの原因はブラッシングによるものではないか?という考えが広がってきています。


ここで、NCCLが進行するとどういった症状が出てくるのでしょうか。
神経がある歯であれば、冷たい水や風がしみたりする知覚過敏の症状がでることがあります。
歯の欠損が大きくても無症状な人もいれば、欠損が小さくてもしみる症状が強い人もいます。
虫歯による欠損ではないので、日常生活に支障がないのであれば、経過観察をしていきます。
しみる症状が弱い場合は、知覚過敏抑制剤が有効な場合もあります。
現在、いろいろなタイプの薬剤が開発されていますので、症状に合わせて使い分けています。
しみる症状が強い場合は、欠損部にレジン(プラスチック)の詰め物をすることがあります。
ただし症状がない場合でも、欠損があまりにも大きい場合は、それ以上の進行や破折を考慮して、レジンを詰めることもあります。

このようなNCCLへの治療をしても、原因を取り除かなければ、進行を止めることは難しいかもしれません。
歯ブラシは力を入れて握るのではなく、ペンを持つように、優しく丁寧に磨きましょう。
人によっては、歯磨剤の入った歯磨き粉を使うのをやめたり、毛先のやわらかめのブラシに変更してみたりするのも良いかもしれません。
こういった日々のブラッシングの習慣を見直すことでも、十分予防できます。

ご自分のお口を見てみて、NCCLかも?と気になるところがございましたら、歯科衛生士やドクターに相談してみてくださいね。

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